滝澤木材の思い

受け継ぎ、受け継ぐ。

滝沢木材(有)は創業者、滝澤安男が昭和9年に東京木場から会津に原木を求めてきたことから始まりました。当初は、山に入り、伐採して貨車積みで木場へ原木を搬出していました。

当時は高性能な林業機械や製材機などありませんから、斧で木を倒し、大型のノコギリで原木を挽いていたそうです。昔は「木挽き(こびき)」と呼ばれる木材をノコギリで挽く職人さんがいて、人力で製材していたのです。すぐにノコギリの刃が切れなくなるので、鍛冶屋さんにノコギリの刃を目立てしてもらったとか。

そうして先人が汗を流して植え育てた木材を搬出する事業から、当社は出発しました。

木材は、木を植えてから最低50年経過してようやく製品として製材できます。目の前にある木材は、「植林」「育林」「伐採」「製材」「加工・建設・製造」という長いプロセスを経過して製品になっているのです。いま山にある森林は、私たちの先人の汗と苦労によって植え育てられたお陰で、存在しています。

そして私たちが植える樹は、子供達やこれから生まれてくる子たちの世代に受け継がれます。人の寿命を超えた長い年月の事業が、木材産業の背景になっています。

山の木を利用することは、私たちが先人の恩恵を受けることであると同時に、植林をすることによって次世代へと資源を渡していく尊い仕事です。このことを常に抱きながら、社員とともに地域社会に貢献する会社であるよう努力していくつもりです。